排ガス不正事件で買取相場の急落?

自動車界に大きな波紋を残したフォルクスワーゲン問題、ディーゼルエンジンモデルの排ガス基準を大きく上回る数値が検出されたということですが、これによって中古車市場にも大きな影響が出始めています。
特にこれからフォルクスワーゲンの車を売ろうとして方にとって一番重要となる買取金額にも影響は出始めてじりじりと買取金額が落ち始めています。
幸いなことに現状では普段より少し低い状態といった感じでとどまっていますが、実はこれからがかなりやばい状態になる可能性があります。
フォルクスワーゲンの車はドイツの車としては安い車ですがそれでも何百万円もするものですので、こういった事件が発覚し信頼ができなくなったからといってすぐに売却してしまおうということにはならないでしょう。
しかし、こういった方たちは何かの境目で売却することを考えていることが多く、その境目というのが車検であることが多いようです。
ですので、これから車検を迎える前に売却してしまうというものがどんどん出てくるということです

 

少なくともこの問題が発覚した2015年9月の二年後までにはたくさんのフォルクスワーゲンの車が買取店なり下取りなりに出されることになります。
それによって中古車市場には問題となったディーゼルエンジンモデル以外のガソリンエンジンモデルや違う車種などがたくさん溢れるようになり、それだけでも価値が急落することになるのですが、更に中古車も売れなくなるということでかなり余る状態になってしまいます。
中古車市場の同じような車が残るということはすなわち値崩れを起こすということで価値が低い車を好んで高く買い取る買取店はさすがにいないでしょう。
仮に買取店での売却をあきらめて事故車買取店などに持ち込んで廃車前提で売ったとしても高く売ることはできません。

 

事故車買取店では部品取り車として車を買い取るわけで、その部品も乗られている車が少なくなれば部品需要も減るわけですから事故車買取の金額も低くなってしまうのです。
売るなら今です、これからもっと価値が下がっていくので売るタイミングが延びれば延びるほど損をすることになるでしょう。

ゴルフを売るなら値崩れが少ないうちに

今回のフォルクスワーゲン問題発覚となった検査に用いられていた車種はフォルクスワーゲンの高級モデルであるパサートとゴルフのセダンモデルであるジェッタのクリーンディーゼルエンジン、いわゆるTDIエンジンを搭載しているモデルでゴルフとは直接関係がないように思えますが、実はゴルフにもこれらと同じエンジンを搭載しているモデルがあるのです。
もちろん日本市場でも少ないですが導入され、一般消費者に渡っているのですが、今回の問題は排ガス規制がらみのことであって、運転に差し支えの出るようなトラブルを起こすわけではありませんが、ここまで大問題のなっているとその車自体乗っていること自体が何か悪いことをしているような感じがしてしまうことも事実ですし、そういった国をもだますようなことを平気で行ってきたフォルクスワーゲン自体にも信頼感が薄れるということでここ最近は買取店などにゴルフを売るに来る方が多くなっているようです。

 

それもディーゼルエンジンモデルだけでなく、ガソリンエンジンモデルなども同じように売却されているようで、もうそろそろ中古車市場にはゴルフだけでなく、フォルクスワーゲンの車がたくさん余ることになるでしょう。
そうなると当然ですがその車の価値が下がり、中古車販売店での販売価格は安くなるし、それにともなってその仕入れ先となる買取店での買取金額も安くなってしまいます。
ただすぐに売却ということではなく、車検や故障などをきっかけに売却するというパターンが多いため、その動きはなだらかです。
しかし、日を追うごとに価値が下がっているのは確実なことで売却のタイミングが遅れれば遅れるほど買取金額が安くなります。

 

株のように今価値が下がっても今後上がるかもしれないということであれば売るのを躊躇してもいいかもしれませんが、現在のゴルフに関しては今後価値が上がることはまずないでしょう。
それなら早いうちに売ってしまった方がよく、一括査定サイトを使ってできるだけ高く買い取ってくれるところを探すしかありません。

排ガス不正事件の全容とフォルクスワーゲンの罪の大きさ。

世界を驚かせたいわゆるフォルクスワーゲン問題、対象車種は世界で1100万台以上、これに対してようやくリコールを行うことをフォルクスワーゲンは認めたようです。
そのリコールだけでも小さな自動車メーカーだったらきっとつぶれてしまうでしょう
そもそもこうなったのはアメリカで行ったディーゼルエンジンの排ガス検査がきっかけでした。
検査を行ったのはヨーロッパの団体で、道路事情の良いアメリカで検査を行うことによってヨーロッパで行われている排ガス検査の有効性を確かめるために行いました。
その時にフォルクスワーゲンのパサートとジェッタ、そしてBMWのクロスオーバーSUVであるX5を使ったのですが、フォルクスワーゲンの検査結果があまりにも排ガス基準と違いことに気付いたのです。

 

実走行テストと検査場でのテストとでは実走行テストの方が悪い数値が出ることは当たり前なのですが、あまりにもその数値が基準値と大幅に違うことが判明しました。
そしてそれを解明するためにフォルクスワーゲンの車のあちこちをチェックしてみるとなんとエンジンをコントロールするECUの内部に検査の時だけ排気ガス中の窒素酸化物を抑えるプログラムが仕込まれていたのがわかったのです。
要するにステアリングやアクセルペダルの踏み方から現在検査場で検査を行っているという判断がされると実走行とは違ったプログラムで低窒素酸化物の排気ガスを出すような形でエンジンを動かす仕組みになっていたということです
エンジンというには点火時期やバルブタイミング、燃料噴射量などによって排気ガス中の有毒物質の量を調整することができ、ほとんどの場合有毒物質が少ない状態では実用的なパワーや燃費を発揮させることができないため、どの自動車メーカーもぎりぎりの状態でプログラミングします。
しかし、トヨタに追いつけとばかりに販売台数と伸ばしたいフォルクスワーゲンは検査の時と実際に走っている時とで全く違う状態でエンジンを動かし、検査の時は有毒物質が少なくパワーが出ない燃費が悪い状態とし、そうでないときは規制値を上回る有毒物質を出してパワーや燃費性能を向上させるというプログラムの切り替えを行っていたのです。

 

例えるなら普段は爆音マフラーを付けているが車検の時だけノーマルマフラーに戻して車検を受けるのと同じということです。
こういったことは個人レベルではある程度大目に見られますが、フォルクスワーゲンは大手自動車メーカーです。
これは事実上、大量の窒素酸化物をまき散らして走っていたということになり、環境を悪化させることとなる重大なことです
ヨーロッパは他国よりも排ガス規制が厳しいといわれていますがディーゼルエンジンに関しては少し緩く、むしろ日本の方が厳しいぐらいです。
その緩い規制をごまかすようなことをしてでも利益を上げたいと思っていたのがフォルクスワーゲンなのです。
環境だけでなく自動車界全体の信頼性を失うこととなったのは間違いありません。